農業を学ぶと、土や土壌の話がたくさん出てきます。
「ふぅーん」と思いながら読んでいたけれど、
待てよ。 「土」って何からできているのかな?
学校で習った? 記憶にございません。
「まずは土を作る」という農業の指導書に従い、土についてちょっと深堀してみます。
土づくり
畑の土はpHを6.0~6.5くらいにすると植物がよく育つと書いてあります。
そのために、ワタシの畑に不足しているものは何かと農業の先輩に聞くと
「カルシウム」を入れるといいかも。ということ。そこで、貝殻からできたカルシウム剤を購入してきました。
ところで、pHってなんでしたっけ?
ヒトのpHは?
ヒトの血液の基準値のpHは7.35~7.49。
リトマス試験紙で唾液を測定した記憶がよみがえりました。
1~14の測定値があり、pH7が中性。
pHは溶解している水素イオンの濃度のこと。
昔むかしの記憶です。思い出してきましたか?
カルシウムが不足しているという土ですが、
「土って、何だ?」という疑問が浮かびました。
土の成分
土の成分を調べたものを簡単にまとめます。
昔、昔の記憶をたどってくださいね。元素の名称がたくさん出てきます。
- 無機物
-
ケイ素・アルミニウム・鉄・カルシウム・カリウム・ナトリウム・マグネシウムなどの元素と酸素が結合したもの。さらに、礫(れき)、砂、粘土の3種類の土壌鉱物粒子に分けられる。※礫は岩石の破片
- 有機物
-
生物の屍骸、分解された植物などからできているもの。
- 水
-
土の中の隙間を満たしている成分。水溶性の塩基や有機物などが溶解しているもので、土壌の保水性などに影響する。
- 空気
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土の中の間隙を満たしている気体。二酸化炭素、窒素、水蒸気などが含まれる。土の中の酸素濃度や電気抵抗に影響する。
- 生物
-
土の中に生息している微生物や動物。土壌の形成や分解に関与する。
土の大まかな成分が、土の基となる母材と気候、地形、生物、時間の5つの要素で変化し、様々な種類や性質の土壌を作るということ。地層の勉強をしたときに、成分で年代を調べると習いましたね。
とにかく、色々な物質や積み重ねられた歴史の結果が、今の畑の土壌になっているということ。
バランスとして、カルシウムを足すことで健康な土壌になり、元気な作物が実るということ。
ちょっと単純すぎたかな?
でも、そういうことなので、カルシウム追加しました。
ヒトは何からできているんでしたっけ?
ここまで調べて、ふと思うことは、土とヒトって似ているのかな?
ワタシは何からできいるの?
セミナーなどのトークの中では、
「私たちのカラダは食べたものからできています」とか
「私たちのカラダは60兆個<最近37兆個説も有り>の細胞からできています」
と話しますが、
もっと掘り下げるとこんな元素から構成されています。
- 酸素 65%
- 炭素 18.5%
- 水素 10%
- 窒素 3.2%
- カルシウム 1.5%
- リン 1%
- その他 カリウム・硫黄・ナトリウム・塩素・マグネシウム等0.1%以上の割合で含まれ、
微量ながら鉄も含まれている。
上位4つの元素である「酸素」「炭素」「水素」「窒素」が95%以上を占めている私たちのカラダ。考えると本当に不思議ですよね。
ワタシたちも、微量ミネラルのバランスが崩れると、体調不良になったり病気になったりするので、土も同じ。微量であっても何かしらのバランスが崩れたときに、植物が枯れたり、病気になったりするんでしょうね。元気でおいしい野菜作りを目指すワタシとしては、まずは土を元気にしていかないといけないですよね。
この季節、働くワタシのカラダも元気じゃないといけません。
なんといっても、私たちのカラダは60%~70%の水分でできています。
水を飲むのを面倒がると、田んぼの真ん中で倒れこむことになりかねません。
こまめな水分補給と微量ミネラル補給で塩飴は欠かさず、元気に農作業しています。
今日のお客様は忘れ物をされていました。
いったい どなたでしょぅか?
かなり大きいので、大物に違いないのですけど・・・。
田んぼの草の中や土の中、水の中をのぞくと、色々な生物がいます。
カラスやキジ、セキレイ、スズメ、サギの鳥たちと、カエルやバッタ、蝶々にハチや毛虫、なんかわからない虫のたまごや幼虫。その生物たちが、土を作り、受粉をしたり、種を遠くまで運んでくれているのですよね。いわば、ワタシの同志たち。
仲良く働いていきましょうね。
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