黄色いリボンが伝えたいこと 「イエロードックプロジェクト」

外を歩いているとき、黄色いリボンやバンダナをしている犬に出会ったことはありますか?おしゃれでつけているのでなく、世界的な一つのプロジェクト「イエロードックプロジェクト」に参加している証なんです。犬にとっても人にとっても、ストレスなく過ごすために、もっとその活動を知ってほしいと思います。

目次

イエロードックプロジェクトが目指すこと

イエロードックプロジェクトは、2016年にスウェーデンの犬の心理学者やトレーナー等のグループが立ち上げ、そこから世界各国に広まっている活動です。日本での知名度はまだ低いと思います。

黄色いリボンには意味があります。

「近づかないで」
「そっとしてしておいて」

のサインです。

では、なぜ黄色いリボンをつけるのでしょう?

黄色いリボン事情

どんな事情がありつけているかというと

健康上の問題があるワンコ
トレーニング中のワンコ
社会復帰中のワンコ
異様に他のワンコやヒトを怖がるワンコ 

等の理由があるワンコたちです。

おびえるワンコ

特に、最近よくニュースになる狭いところに押し込まれたままの悪徳ブリーダーや多頭飼いからの保護犬は、社会性が無いままに生きてきたワンコたちです。当たり前の社会生活や生活習慣を訓練しないといけないワンコたちが多々いると思われます。
他にも、暴れん坊な犬や凶暴な犬もいるし、飼い主さんは、何事もなく散歩が終わるようにと祈るような気持ちで散歩しているかも知れません。

日本のイエローリボン活動

調べると日本にも団体ができていて、広く社会に広める活動をしています。

イエローリボン

イエロードックプロジェクトで、色々な告知ツールやリボンの販売をしています。
犬を飼っている人もいない人も、注意して見てくださいね。
黄色いリボンが見えたら、通りすがりにココロの中で
「ファイト!」と声援を送ってあげてください。

もし、迷子の犬に出会って、黄色いリボンがついていたら、保護してもらう機関の人に、その意味を伝えてください。
警察や保健所でも知らない人がいるかもしれないから。

だからと言って・・・

我が家の初代は、この目が物語る通り、人見知りが激しく、おどおど臆病者の女の子のダックス。慣れた人には甘えられても、散歩で近寄ってくる子供とかに愛想が悪い!散歩も私が先頭で、この子はずっと後からしぶしぶついてくる感じ。

「触ってもいいですか~」の声に、「ごめんなさいね、怖がりでダメなの」
こう断るときのつらさ。
ワタシは、どんなワンコも目ざとく見つけて、必ず触れ合いたい愛想のいい飼い主。だから、愛想のいいワンコの周りに、いろんな人が集まって「かわいい」「いいこね」という声を羨ましく聞いていました。

続いて、二代目ダックス保護犬 男の子のPAI。※こう見えてダックスなのです!若かりし頃のPAI
この子は、正反対で怖がりの臆病者なので、リードをめいっぱい引っ張りながら、ワタシの前面に出て、蝶のように舞いつつ、「ガルガルゥゥ」「ワンワォォン」とずっと吠え続けて、猛烈ダッシュの散歩。周りの人とワンコ連れに「すみません、すみません」とただひたすらに謝るワタシ。通りすがりに、「何犬ですかぁぁぁぁ」と聞かれて、「すみませぇぇぇん」と通り過ぎて、去り行くワタシとPAI。

こんな状態だったけれど、今考えて、イエローリボンをつけたいかというと、
どうかな?

怖がりというだけで、安易にイエローリボンをつけてしまうことで、飼い主さん同士のコミュニケーションもはかれなくなるし、犬も怖いながらも環境に慣れていく訓練をしないと、孤立してしまいそう。
ずっと続けていくうちに、少しづつコマンドも入り始めて、ワンコも経験が積み重なり賢くなってくるので、最初ほどの苦労はしなくなってきたのも事実です。

犬は、ヒトの社会の中で生きてきた長い歴史ある動物だから、その社会に慣れさせるのも飼い主さんの役割だとも感じます。色々な性格の人がいるように、色々な性格のワンコがいる社会が当たり前なので、それを理解してワンコと接してくれるとありがたいです。

どうしても、困っている人は黄色いリボンをつけてみてください。ストレスを感じながらの散歩から、解放されるかも?緊張したり、ハラハラしたりする気持ちは、リードを通してワンコにも伝わるから、余裕が出た落ち着いた気持ちも伝わるはず。

世界にはいろんなリボンが存在する

実は、世界にはいろいろなカラーのリボンが存在します。
もう想像はついていると思いますけど・・・。

イギリスから始まった「レッドドックプロジェクト」。意味は「このワンコは攻撃的」
アメリカから始まった「グリーンドックプロジェクト」。意味は「このワンコは友好的」。これは、イエロードックプロジェクトを補完しているプロジェクトらしい。
続いて、オーストラリアから始まった「ブルードックプロジェクト」。意味は「このワンコは聴覚障害犬」

犬との共生先進国で、あると役立つリボンが生まれたので、
日本もこれからですね。

イエローリボンの認知度アップのために、
是非、周りの人にも教えてあげてくださいね。



よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

30数年、人生の半分以上を東京で過ごし、
20代は普通のちゃらーっとしたバブル期のOL。
30代はリゾート開発、ウエルネス普及活動の仕事、
40代でフリーになり、ウエルネス関連商品開発や
イベント企画、施設運営に携わってきました。
60代半ばで、ちょっと一休み。
もっと、自分らしく楽しい時間を作りたくて、
田んぼに遊ぶ場所を作ります。
オトナだって遊びたい!
田んぼの中で泥んこになっても気にせず笑える、そんな時間が欲しい。とココロから思えたから。

コメント

コメントする

目次